トーノZEROのアニメ感想です。
今日のワンピースの感想。
サブタイトル §
仲間の痛みは我が痛みゾロ決死の戦い
あらすじ §
くまは、機械の身体を持つサイボーグであることが明らかになります。その名をパシフィスタといい、未完成の政府の人間兵器でした。
ゾロ以外の全員が戦えない状況で、ゾロはくまに対して、自分の首を差し出してルフィを助けるように願います。
サンジが、自分の命を身代わりに、と名乗り出ますが、ゾロはサンジを失神させます。
くまは「これで麦わらに手を出せん。恥をかくのはオレだな」と言い、ゾロの申し出を受けます。
くまはルフィが持つ疲労や苦痛を全て抽出し、それをゾロが受けることを条件とします。くまは、それによって生き延びることはできないと告げます。ゾロはその条件を受け入れ、大量出血の血まみれで立ちつくします。
命拾いした一同は意識を取り戻して無事を喜びますが、サンジはそのゾロを発見して驚きます。
感想 §
この展開は全く予測できませんでした。
くまは、もしかしたら彼らを助けるだろうという漠然とした予測はありました。残虐ではないような気がしたのです。しかし、実際に見ていると彼は何ら手加減をする意志を見せませんでした。だから、このままバトルでくまを撃退する展開なのか……と思いかけていました。それがまさか、ゾロが自分の命を差し出し、くまがそれを受け入れるとは。
更に、くまの正体が未完成の政府の人間兵器とは。これも驚き。王下七武海とは世界政府公認の海賊であり、従ってバーソロミュー・くまも、世界政府から公認された海賊だと思っていました。それが、「世界政府の人間兵器」だったとは。これは、いろいろ複雑な裏がありそうですね。
今回の一言 §
WikiPeidaによると、王下七武海のモデルは「私掠船」なのだそうです。私掠船というのは、主に戦争において敵国の船を襲って奪うことが政府によって公認された私的な船です。軍隊に属する軍艦ではありません。しかし、犯罪者としての海賊でもありません。それにも関わらず、「わたくし」の立場で奪うことが認められた極めて興味深い存在です。ちなみに、私が私掠船の興味を持ったのはアメリカ海軍の歴史を書いた本を読んだときでした。
一方で、そのような微妙な面白さが理解されているとは到底言えず、通商破壊戦の仮装巡洋艦を「私掠船」と呼んでしまうような人もいますが、もちろんそれは適切な表現とは言えません。
つまり、ワンピースという作品は、私が思っていた以上に深いわけです。そのへんの、少年ジャンプをバカにして軍事雑誌を眺めている程度の知ったかぶり軍事マニアよりも深いです。